有名人のお出かけ風インスタグラムを見ると、必ずワンポイントで着用されているケースが多いのがラルフローレン。日本でもっとも勢いのある人気ブランドです。新品のラルフローレンと同じくらい、いやそれ以上人気が高まっているのが「中古品のラルフローレン」です。古いものは廃れていくことが多い、日進月歩のファストファッションの時代。なぜラルフの中古品だけが人気を得ているのでしょうか。 創業者ラルフローレンの言葉に「流行りすたりは、本物のファッションとは言えない」というワードがあります。この言葉に秘められているように、ラルフの洋服のほとんどが流行を一切無視した、スタンダードなデザインばかり並びます。トレンドを無視した造りは、経営者として一見無謀な生き方ように感じるものの、流行に惑わされないスタイルは「時を超えても美しく輝ける存在」と言い換えることもできます。 人気を裏付けるようにラルフローレンの中古は、いま再び急浮上しています。特に90年代に発売されたシリーズは、ネットオークションでも高値で取引されることも、珍しくなくなっています。古いのに、なぜか親しみと優しさを感じることができるのがラルフの良さ。「古いからこそオシャレ」という新たな発想は、このブランドだからこそ言えることなのかもしれません。